
メキシコのユカタン半島に位置する「エル・タヒン」遺跡は、かつて栄えたマヤ文明の都市跡です。豊かな自然に囲まれたこの遺跡は、その壮大なピラミッドや神殿、そして複雑な石造りの構造物によって、古代マヤ文明の高度な知識と技術を垣間見ることができます。
エル・タヒン遺跡の歴史は紀元前200年まで遡ると言われており、約1,000年以上もの間、マヤの人々によって繁栄していました。しかし、9世紀頃に衰退し、その後長い間忘れ去られていました。19世紀初頭に再び発見され、その後の発掘調査によって、エル・タヒンはマヤ文明の中でも重要な都市の一つであることが明らかになりました。
エル・タヒンの見どころ
エル・タヒン遺跡には、数多くの見どころがありますが、特に有名なのは以下の3つです:
- 「カラスのピラミッド」: 高さ約40メートルの巨大なピラミッドで、その頂上からは遺跡全体を一望することができます。ピラミッドの名前は、壁面に描かれているカラスの絵からきています。
- 「テパルク神殿」: マヤ文明の神である「ククルカン」を祀っていたと考えられる神殿です。内部には複雑な彫刻が施されており、マヤ文明の宗教観や宇宙観を理解するのに役立ちます。
- 「ボールコート」: マヤ文明で盛んに行われていた球戯の跡地です。
エル・タヒン遺跡は広大なので、見学には半日以上かかることを想定しましょう。遺跡内は舗装された道もありますが、一部は未整備なため、歩きやすい靴で訪れることをおすすめします。
エル・タヒン遺跡へのアクセス
メキシコシティからエル・タヒン遺跡へは、飛行機でメルダ州の「カンクン」国際空港まで行き、そこからレンタカーやタクシーで約2時間の移動です。
エル・タヒン遺跡観光情報
- 営業時間: 8:00〜17:00 (毎日)
- 入場料: 約50ペソ (約300円)
エル・タヒン遺跡の周辺情報
エル・タヒン遺跡の周辺には、マヤ文明に関する博物館や遺跡が点在しています。時間があれば、以下の観光スポットも訪れてみましょう。
観光スポット | 説明 |
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チチェン・イッツァ遺跡 | メキシコで最も有名なマヤ遺跡の一つで、ククルカン神殿など、見応えのある建造物が数多く残されています。 |
ウシュマル遺跡 | エル・タヒン遺跡と同様に、マヤ文明の都市跡です。ピラミッドや神殿が美しく保存されており、静かな雰囲気の中で古代マヤ文明を体感することができます。 |
エル・タヒン遺跡は、その壮大さだけでなく、マヤ文明の歴史や文化を深く理解できる貴重な場所です。歴史好きはもちろん、遺跡や建築に興味のある方にもおすすめです。
旅のヒント
- エル・タヒン遺跡は日差しが強いので、帽子やサングラスなどの紫外線対策をしっかりとしましょう。
- 十分な水分補給も忘れずに!
- 現地のガイドに話を聞いてみると、遺跡についてより深く知ることができます。
- 写真撮影は自由ですが、フラッシュの使用は控えたほうが良いでしょう。
エル・タヒン遺跡で、古代マヤ文明の神秘に触れてみて下さい!